Looking for Azingy
Azingyについて書く。
The Master Tactician
AzingyというLoLプレイヤーをご存じだろうか。LoL黎明期からプレイしている人ならTheOddOneという選手を知っていると思う。元Team SoloMidのJunglerであり、当時は世界有数のJunglerだった。彼はまたの名を”The General”と呼ばれていた。同じ時期に”The General”と双璧を成すように”The Master Tactician”と呼ばれるJunglerがいた。それがAzingyである。
Azingy
彼の得意とするチャンピオンはKarthus, Fiddle, Amumuなどで、当時はメタ外のチャンピオンだった。そんなチャンピオンを使い、NAラダーを駆け上がる彼に酔いしれた人も多いだろう。彼はAP, AOEのULTを評価しており、他にもMalphiteやVelKozなども好んでプレイしている。それらチャンピオンに秘められているのは一発の逆転性だ。不利な状況でも一発のULTで場面をひっくり返せる可能性を持っており、どんな状況でも期待してしまうのが、Azingyというプレイヤーだった。それは彼のプレイスタイルにもあらわれており、口数少なく、不利だろうと有利だろうと淡々とプレイし、常に状況を有利に進める一発を狙っているようなスタイルだった。
そうやってラダーで活躍していた彼が、プロシーンの第一線に姿を表した一時期がある。2014年よりDignitasにサブJunglerとして抱えられていたようだが、2015年シーズンにDignitasのメインJunglerとしてNA LCSで戦った。目立った戦績をあげることも出来ず、Dignitasから解雇されしばらくしたのち、彼はLoLシーンから姿を消した。
彼は他のプロと比べて、メカニクスが良いプレイヤーでもLoLが上手いプレイヤーでもなかったと思う。そんな彼になぜこんなにも心惹かれるのだろうか。プレイに対する一貫性、自分が強いと思った事を突き詰め続けること、表に出てくることが少ない事からの謎要素。たぶん俺はそういう所に惹かれていたのだろうと思う。強いプレイヤー、上手いプレイヤー様々いる中で、己というものを最大限に表現してくるプレイヤー。そういう進み方もあるし、それは時として強いや上手いに匹敵する事を教えてくれるプレイヤー。それがAzingyだったんだ。